朝日が水平線から頭を出す前
初めて見る光景に出会う
旭日旗は架空の光景をデザインしたのではなく
実際の太陽光が作る光景をデザイン化したのだと初めて知った
初めて入港する与那原マリーナと連絡を取って
指定された時間に合わせてクレーンのスリットへと進入する
石田ハーバーマスターのクレーン操作によって
スムーズにベルトが掛かって上架
修理業者さんと細かい作業打ち合わせをして
マリーナ内でイタリアの高級セーリング艇
アイス52の修理をしていた古谷さんと少し話をしてから
地元沖縄豊見城出身の
若い修理業者さんに案内された
与那原マリーナ至近の沖縄料理屋さんで美味しいソーキそばの昼食
宜野湾マリーナに行く彼に那覇まで送ってもらい
旭橋からゆいレールに乗って那覇空港へ
夏休みで賑やかな空港のロビーでパソコンを開いて原稿仕事
そじ坊で軽く一人晩酌してから飛行機に乗る
真新しいボーイング787の
ツルツルピカピカの翼越しにチービシが見える
またきっとこの海を仲間たちと一緒に
俺たちのサバニ〈うみすばる〉でセーリングする
関東地方に留まった巨大な雷雲の隙間を縫うように羽田空港に着陸したものの
着陸直後に再び雷雲に囲まれて誘導路から動けなくなり
ゲートに着いたのは終電後
都内某所に泊まることになる
それにしてもあの着陸は
いろんな要素を考えに入れなければならない中での
大変難しい判断だったと思われ
航空機の運行に携わる人たちが
すごいばかりの緊張と責任に晒されていることを
船の運行に携わる者の端くれとして改めて思った